で、ほぼ同等の機能を持つカードを二枚手に入れてしまったので、「どっちを選ぶか」となったから、デザインがより好みなPASMOを使おうと思っただけで。二枚持ち続けてもデポジットの500円が無駄でしょ。それでSUICAを払い戻ししようと思ったら、窓口でややこしいこと言われたので、その場での解約を断念したわけです。30分も並んだのに(笑)
だから払い戻しがこんなに面倒だということを他にも知らない人がいたら(たぶんいるから)、ブログで教えようと思ってエントリ書いただけなんですよ。ちなみに俺はSUICAだけを悪者にするつもりはなく、PASMOにもまったく同じ事が言えるわけですが。俺が経験したことは、こうしたIC式プリペイドカード全般に内在している問題ではないかと思います。
そうしたら「なぜ解約するのか理由がわかりません」という妙な反応が読者から来ました。俺に言わせれば、「そんなの消費者の勝手でしょ。なぜ理由が必要なのかわかりません」ってことなんですが。
強いて言えば、単なる好みの問題にすぎない。ただ執筆の過程で、このシステムの「ごまかし」がはっきり見えて来たので、個人的には面白かったです。
PSAの幼年期の肥満は、外で遊ぶ
最初は「小銭泥棒」と書こうかと思ったんですよ。でもみどりの窓口に並ばなければ払い戻しをしないとか、払い戻し手数料のことをはっきりと教えないまま販売しておいて(自動券売機では「デポジットは払い戻し時に返還されます」という表示はされたが、それ以外に「残高の返還には手数料を頂きます」などの表示はなかった。少なくとも俺は記憶していない)、消費者の無知につけこむような形で小銭を巻き上げてるわけだから(知らないのは消費者が悪いといわんばかりに)、ぐっと表現を和らげて「合法的詐欺」と書いたのです。会社側の行為に対して、これ以上穏便な言い回しはないと俺は思っているので、表現を撤回するつもりはありませ� �。非難は甘んじて受けます。
ちなみにカードの裏側(左写真)には細かい文字で契約に関する注意書きがあるが、「払い戻し額とデポジットを返却します」とあるだけで、手数料のことはまったく記載されていない。それについては法律を読めということでしょうか?
健康回復は何を意味する
思うに、これは私鉄にも言えることですが、鉄道ってその地域に住む人にとってはほぼ独占事業なので、こういうカードの払い戻しって、関東から関西に引っ越すことでもないと普通はしないんでしょうね。寡占事業であることに慣れきっているJRにとっては、私鉄連合によるPASMOの出現は青天の霹靂だったんでしょう。
消費者からすれば選択の幅がひろがって結構なんですけど、JRにはたまったものではないので、手数料とったり、デポジットの返還を面倒にしてなんとか邪魔しようとしている。と、俺には見えるわけです。
要するに関東以北に住んでいる限り、本来であればSUICAを解約せずに何十年も使い続けるはずだという前提がある。それで10年も経てば消費者は「モトをとった」気分になるので、返却されるべきデポジット料金が戻らなくてもいいような気になってしまう。「面倒くさい」のと「時間による忘却効果」で、最終的にはボロ儲けを狙ったシステムだと俺はとりあえず理解しました。
彼を取り戻す方法は?
これ書いている時点で、SUICAの総発行枚数は2000万枚だそうですね。顧客から預かっているデポジットの金額だけで100億円ですよ。このお金は当然運用されるわけでしょう? 無利子で100億も調達できて、運用利益は独り占めというのは、なんと会社側にうまくできているシステムなんだ、と町田のイシダくんも言ってましたよ。
それが、ライバルの出現でJR大慌ての構図というのは、資本主義の健全な競争原理の本質を見ているようで個人的には興味深いです。もちろん、まったく同じことはPASMOにも言えるわけですが。もし両者のデザインが逆だったら、俺はPASMOを解約しようとしてぶち切れてたかもしれません(笑)。
前にも書きましたが、俺は手数料をとられることに怒っているわけではないのです。発売前に、デポジットの返還はみどりの窓口だけでしか受け付けないことや、残高返却に対して手数料をとることを、はっきり教えてくれなかったことに怒っているのです。つけ加えるなら、JRのような公共的な半独占企業には、普通の企業以上の高い商倫理が求められるのではないかと言いたいわけです。
「合法的詐欺」などと俺のようなやつに言われたくないでしょうから、この際JRさんにはいくつか提案したいと思います。
SUICAの販売を券売機ではなく、みどりの窓口に限定してください。口頭で、デポジット返還手続きについてや払い戻し手数料のことを、おばあさんにもわかるように1時間かかっても説明すれば、俺みたいな文句は出てこないと思いますよ(別の文句は出るかもしれませんが)。
それでは販売効率が落ちる、どうしても券売機で販売したいというのであれば、
デポジットは手数料なしでお返ししますが、みどりの窓口でしか返還しません。よろしいですか?(YES/NO)
SUICAの残金を払い戻される場合、残高に対して最高210円の払い戻し手数料がかかります。よろしいですか?(YES/NO)
という具合に券売機の液晶画面に表示して、イエスを押さなければ買えないようにすればいいだけです。こんなの簡単にできるでしょ?
※追記
この手のICカードの発行や維持には経費がすごくかかるそうで、デポジット500円でもトントンだと誰かが言ってましたよね。まあ経営者の気が違わない限り損するような値段で発行するはずはないんですが、それほど経費がかかるのなら、デポジットなどどいう日本人には馴染みの薄い横文字言葉は止めて、はっきり「カード代金」と明記してカードそのものを販売する形にすればいい。「販売」するのだから、後で返却する必要はないわけでしょ。
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